納涼祭など地域に貢献する取り組みを幅広く展開
社会福祉法人不二健育会 特別養護老人ホーム ケアポート板橋(東京都板橋区)
2019-04-12
「ご利用者の尊厳を大切にした質の高いチームケアを提供することで、その人らしい生活を支援し、地域の要となれる多機能施設を目指します」を理念に掲げる社会福祉法人不二健育会(理事長:竹川節男)。同法人の特別養護老人ホーム ケアポート板橋(東京都板橋区)は、納涼祭をはじめ、子ども食堂の実施など、地域での活動を広げている。こうした活動が高く評価され、2018年11月に「いたばし good balance 会社賞 2018」を受賞した。


「グッドバランス」賞を区内の高齢者施設で初受賞

ケアポート板橋は1997年4月に開設され、2階から5階の120床(ショートステイ15床)に加え、1階にはデイサービス、ヘルパーステーション、居宅介護事業所、地域包括支援センターが入る多機能施設だ。「ワーク・ライフ・バランスの推進およびダイバーシティ&インクルージョンの実現に向けた取り組み」などが高く評価され、2018年11月、板橋区が表彰している「いたばし good balance 会社賞 2018」を区内の高齢者施設で初めて受賞した。

「毎年、区の永年勤続の表彰を受ける職員が多いことも、こうした評価につながったと考えています」と、事務次長の島村健央さんは胸を張る。

同施設の職員の定着に役立っているのが、法人全体で行う「TQM(総合的品質管理)活動」だ。この取り組みは2007年からスタートし、各事業所の課題や困り事の要因とその解決策などについて、職員らが約1年かけて研究した成果を、法人の大会で発表するというもの。

「全職員で行うので、意思統一ができます。職員が自ら抱いた課題の解決法を探り、見つけ、その効果を実感することが重要です」と、介護長の宇津木忠さんは説明する。

同施設では、「トラジックケア(tragic care)=不適切なケア」を撲滅させるための研修も実施。「誉めるテクニック」「アンガーマネジメント」など、毎月1つのテーマで計3回開催することで、職員が無理なく受講できるように工夫している。これは意識改革による行動変容をめざすものだ。


施設を利用者と地域の“三方よし”の精神で

「いたばし good balance 会社賞 2018」の評価項目で満点の評価を得たのが、「地域活動の貢献に向けた取り組み」だ。

「当施設主催の夏祭り『納涼祭』は2016年度、地域の方の来場者数が114人でした。そこで、翌2017年度は利用者さんの声をもとに夜間開催にしたところ390人が来場。2018年度はさらに昼夜2部制としてみたら、700人余りに来ていただけました」と、同施設長の村上隆宏さん。来場者のなかから入職希望者が現れるなど、波及効果も大きい。

地域に向けた取り組みとしてひときわ特徴的なのが「ケアポザニア」だろう。これは、小学生とその保護者を同施設に招き、車いす操作や機械浴入浴体験などを通して福祉に興味をもってもらうというもの。第1回目は2018年8月26日に実施した。修了証とともに独自の「内定証明書」を発行しており、未来の職員確保の一助としたい考えだ。

「大切なのは、地域が今、何を必要としているのかを把握すること。利用者さん、地域、施設の“三方よし“の状態をつくることが肝心です」と、宇津木さんは強調する。「子ども食堂」の運営や地域清掃への参加など、同施設の地域貢献活動は多岐にわたる。

「私たちは、地域を板橋区全域と考えています。ケアポートが良ければいい、ケアポートがある舟渡が良ければいい、という意識では何も変わりません。かかわりをもった人がアメーバのようにつながり、広がっていく。そんなイメージを実現させていきたいですね」と、宇津木さんは夢を膨らませる。


●社会福祉法人不二健育会
特別養護老人ホーム ケアポート板橋
〒174-0041
東京都板橋区舟渡3-4-8
TEL:03-3969-3101


(地域介護経営介護ビジョン 2019年2月号)

 

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