調剤薬局との連携で安心の環境とサービスを提供
株式会社フレンド サービス付き高齢者向け住宅「プルミエール・アミ岡本」(栃木県宇都宮市)
2018-05-15
栃木県を中心に21の調剤薬局と45の介護事業所を運営する株式会社フレンドが、国立宇都宮病院敷地内に開設したサービス付き高齢者向け住宅「プルミエール・アミ岡本」。同社の薬局とも連携し、充実した医療・介護体制の下、入居者が安心して過ごせる住環境を整えている


国立病院敷地内のサ高住は全国2例目

プルミエール・アミ岡本は、栃木県を中心として調剤薬局や介護事業所を運営する株式会社フレンドが2016年5月、国立宇都宮病院の敷地内に開設したサービス付き高齢者向け住宅である。国立病院の敷地内に民間のサ高住が設けられるのは珍しく、全国では2例目。入居者が安心して過ごせるのが特徴だ。

建物は栃木県産材を使用した木造平屋建てで、館内の至るところに、木の温もりを感じさせる憩いの空間が広がっている。同社在宅介護事業部長の本郷健太郎さんはこう説明する。

「開設以来、20室ある居室は、ほぼ満室状態が続いています。日中は併設されているデイサービスセンターを利用する方もいれば、別のデイサービスに行く方もいて、入居者の方々は自由に過ごされています。館内には居宅介護支援センターもあり、ご希望に応じて生活支援サービスも提供できます」

建物内の共用談話室は、地域に開かれた「地域交流スペース」にもなっており、月1回、住民向けのさまざまなイベントを企画。これまでに、ポールウォーキング教室やそば打ち体験、健康体操教室、ボランティアによる音楽会などを開催している。


誤薬を防ぐため薬剤師が全面支援

プルミエール・アミ岡本も含め、同社が運営する介護事業所には、それぞれの事業所を担当する、自社の調剤薬局が割り振られている。各薬局の薬剤師は利用者の薬の調剤・配送から、事業所内での薬の管理、介護スタッフへの服薬指導まで全面的にバックアップする。同社執行役員調剤薬局事業部担当の原雅典さんは「誤薬防止に特に力を入れており、利用者さんが飲む1回分の薬を、ご本人の顔写真と薬剤名、薬効を載せた誤薬防止シートとセットにして保管ボックスに置くところまでを薬剤師が行います。介護スタッフがご本人の顔と写真を照合して、ミスなく、スムーズに服薬支援できるようサポートしているのです」と語る。

調剤薬局と介護事業所とを連携させる構想は、同社代表取締役会長の山口馨右さんが、2000年の介護保険施行とともに介護事業をスタートさせたころからあった。

「当初、医療をフィールドとしてきた薬剤師には介護の現場にかかわることに抵抗もありましたが、高齢化が進むなかで、『薬剤師も自ら地域に飛び込んでいかなくてはだめだ』と意識改革を促しました」と、山口さんは振り返る。

また、介護スタッフには自信と誇りをもって仕事に従事してほしいと、自らレベルアップを図るように呼びかけている。「介護現場の主役は介護スタッフであり、一人ひとりが向上心を持つことが大切だ」として、同社では社員にケアマネジャーの資格取得を推奨し、すでに有資格者は70人に上る。

昨年11月には、社内約450人の介護スタッフのユニフォームを、機能性とデザインを重視したものに一新した。「彼らには、介護が決してネガティブな仕事ではなく、やりがいのある楽しいものであることに気づいてもらい、そのことを社会にもアピールしてほしい」と期待する山口さん。「現場の介護スタッフがいきいきと活躍することで介護の質が向上し、結果的に利用者さんの喜びにつながるのです」と強調する。


●プルミエール・アミ岡本
〒329-1104
栃木県宇都宮市下岡本町2175-10
TEL:028-666-6526

(取材・文:石原順子 撮影:コスガ聡一/介護ビジョン 2018年3月号)

 

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