医院ホームページ作成の教科書 第1回
クリニックのホームページとは
2017-08-10
スマートフォンの普及に伴い、ネットを通じた患者さんとのコミュニケーション機会がますます増えていくことは容易に想像できます。もちろん、医療機関同士もそうです。おそらく、紹介などの地域連携についても、ネット上のやり取りで完結してしまうことが多くなってくるでしょう。では、そんな時代に向けて、クリニックはどういうホームページを作れば良いのでしょうか?

私がこれまでにサービスをご提供してきた過程で培われた「どのようにすれば、ホームページで成功体験を得ることができるのか」に主軸を置いて、将来にわたって使えるノウハウを中心に、ご紹介いたします。


誰がホームページを見ているのかを知っていますか?

ホームページ作成というと、大げさなシステムを想像してしまいそうですが、考え方の基本はとてもシンプルです。自院がどのような特徴を打ち出し、どんな医療を提供しているのか、地域医療の担い手として、どのような連携を実践しているのか。さらに、地域との関わりのなかでどのような情報を発信していくのか等を体現するのがホームページです。印刷物のパンフレットを作成されているクリニックも多いと思われますが、ホームページはその内容をさらに深く掘り下げ、常に鮮度の高いコンテンツにアップデートすることができる、まさにクリニックの“今”を伝える媒体だといえます。

ホームページの閲覧者は患者さんやご家族だけではありません。地域連携先となる基幹病院や他科の開業医、訪問看護ステーション、ケアマネジャーなどの医療・福祉関係者のほか、MR、MSなど医療機関との取引のある業者、さらにクリニックでの勤務を希望される求職者など、さまざまな方が必要に応じて、いつでも、どこでもホームページにアクセスしています。近年のスマートフォンの普及で、ますますインターネットが身近な存在になりました。新聞・テレビ・雑誌等の既存メディアに代わり、今やインターネットが情報ツールの主流になりつつあるといっても決して過言ではありません。そうなると、どのようなホームページを立ち上げ運営していくのかは、クリニックの広報戦略を考えるうえでも重要度の高い課題となるわけです。


オフィシャルサイトを持つと、先行者利益に与ることができる

オフィシャルサイトとは、クリニックが自ら所有・運営しているホームページのことです。弊社の独自調査では、現在、自院のサイトを運営しているクリニックの割合は約35%(※各都道府県から20 サンプルを抽出して算出)と推計されます。自院運営ですから、この値には医療機関の紹介サイトや自治体が作成したサイトの中のページは含まれていません。個人経営であっても、クリニックは地域住民にとっては社会的公器であり、競合激化の環境下にありながら、ずいぶんと少ないなというのが率直な印象です。クリニックと同程度の売り上げ規模を持つ企業やサービス業で、ホームページが活用されていないというのはあまり考えられませんので、情報配信機能という取り組みについては、クリニックは明らかに遅れているといわざるを得ません。

しかし逆の考え方をすると、オフィシャルサイトの運営率の低さゆえに、早期に開設することは先行者利益に与るチャンスととらえることもできます。Google等の検索サイトは、古くから運営されているホームページを高く評価する傾向があります。他院よりも早くホームページを開設するクリニックは、それだけで検索上の優位性が高くなるということがいえそうです。

次回からは、ホームページを作るにあたってのポイントを解説していきます。

メディキャスト株式会社 河村伸哉 「医院ホームページの作成の教科書」より

 

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