第47回 ラロキシフェンの静脈血栓塞栓症はなぜ起こるの?
Tags:GooCo 2021-10-28
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引き続き、副作用機序別分類の具体例をご紹介していきます。
“副作用の起こる発生機序 3つの分類”薬理作用・薬物過敏症・薬物毒性の分類されるのか?
どのような事に活用できるか?具体的に紹介していきます!
今回はラロキシフェンの重大な副作用でもある静脈血栓塞栓症についてご紹介します。
まずは、結論から!ラロキシフェンによる静脈血栓塞栓症は、【副次的な薬理作用による副作用】です。
選択的エストロゲン受容体調節薬であるラロキシフェンは、破骨細胞のエストロゲン受容体に結合後、骨代謝回転に関与するサイトカインを介して、エストロゲンと同様な骨吸収抑制作用を示し、閉経後骨粗鬆症の第一選択薬として用いられます。
ラロキシフェンによる静脈血栓塞栓症は、肝臓におけるエストロゲン作用が、血液凝固因子合成を促進させるため、血液が通常よりも凝固しやすい状態となり血栓ができるリスクが高まると考えられています。
静脈血栓塞栓症のリスクを軽減するため、
1.静脈血栓塞栓症又はその既往歴のある方
2.抗リン脂質抗体症候群の方
3.入院や安静臥床の継続などで長時間身体を動かせない方
への投与は避けるよう注意が必要です。
さらに、「長期不動状態(術後回復期、長期安静期等)に入る3日前にはラロキシフェンの服用を中止し、完全に歩行可能になるまでは投与を再開しないこと」とされています。
ラロキシフェンによる静脈血栓塞栓症を早期発見するため、服薬期間中は、下肢の疼痛・浮腫、突然の呼吸困難、息切れ、胸痛、急性視力障害などの症状に注意し、万が一症状が現れた際は、すぐに医療機関を受診するよう伝えておきましょう。
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