第7回 ACE阻害薬の血管浮腫はなぜ起こるの?
Tags:GooCo 2021-10-28
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引き続き、副作用機序別分類の具体例をご紹介していきます。
“副作用の起こる発生機序 3つの分類”薬理作用・薬物過敏症・薬物毒性のどれに分類されるのか?
どのような事に活用できるか?具体的に紹介していきます!
今回は、「アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬で起こる血管浮腫」についてです。
結論から!ACE阻害薬による血管浮腫は、【副次的な薬理作用による副作用】です。
ACE阻害薬による空咳はよく知られていますが、重大な副作用である血管浮腫も実は空咳と同じように副次的な薬理作用からくる副作用です!ACE阻害薬は、アンジオテンシン変換酵素を阻害して、アンジオテンシンⅠからアンジオテンシンⅡへの変換を阻害し、昇圧系を抑制することで降圧作用を示します。(詳細は、添付文書 薬効薬理の項をご確認下さい)
また、ACE阻害薬はキニン分解酵素であるキニナーゼを阻害するため、血中ブラジキニンが上昇します。ブラジキニンは血管拡張や血管透過性を亢進する作用があります。これにより、血管浮腫が発症すると考えられています。
ちなみに、空咳は上昇したブラジキニンが気道を刺激することで起こります。
血管浮腫は薬理作用からくる副作用なので常にチェックが必要です。
血管浮腫の症状は、皮膚のどこにでもあらわれ、多くの場合、瞼や唇、頬に多くみられます。皮膚以外にも、口の中、舌、喉、消化管などに発症することもあります。
ACE阻害薬による血管浮腫の初発症状として口唇、口腔内の違和感や腫脹として出現することがあり、咽頭や喉頭に腫脹が出現することが他の薬剤性血管性浮腫よりも多く報告されています。
重篤化すると呼吸困難になることもありますので、初期症状を患者さんにあらかじめ伝えておくようにしましょう!
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