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対人業務を評価した報酬体制へ-令和4年度調剤報酬改定―
「対物から対人へ」多くの薬剤師が近年、何度も何度も耳にしたワードだと思います。2025年地域包括ケアシステムの構築に向けた薬局づくりが進められています。『医薬分業は政策誘導により進んだが、患者や他職種がその意義を理解できていない』と厳しい指摘を受けています。
そんななかで行われた令和4年度調剤報酬改定は、従来の調剤報酬を根本から変えるドラスティック(抜本的)な改定になりました。調剤料は対物業務の「薬剤調製料」と対人業務の「調剤管理料」に生まれ変わります。調剤管理料は調剤を行う上での処方監査は医薬分業の最大の意義である「先確認」に対する評価です。皆さんの日常業務はどのように変わっていくのでしょうか。
また地域支援体制加算は多くの薬局が対人業務に取り組むように、要件の見直しが行われました。調剤基本料1の薬局にとっては「地域支援体制加算2」、調剤基本料1以外の薬局は「地域支援体制加算3」に求められる実績要件のクリアが当面の目標になります。
本紙では、令和4年度調剤報酬改定によって変化した地域支援体制加算を取り上げ、求められる対人業務の確認をするとともに、実績要件のクリアに向けた糸口を考えていきたいと思います。