【NEWS】[歯科] 高齢期の歯科医療提供体制、充実を要望
中医協
2019-05-13
中央社会保険医療協議会総会が4月24日に開催され、2020年度診療報酬改定に向けた年代別・世代別の課題(その2)を議論し、「青年期~中年期・高齢期・人生の最終段階」等における疾病構造の違いや、医療提供体制の現状を踏まえ、課題の整理を行った。

青年期から中年期に関する議論において、日本歯科医師会常務理事の遠藤秀樹委員は、当日の資料で示された“年齢別の抜歯原因”について、40歳以降では歯周病と歯の破折が増加していることや、歯髄を除去した歯が、長い治療経過の中で破折するケースが多いことを説明。破折の防止にはう蝕予防や早期治療とともに、歯髄を保護し保存する治療や管理の重要性を示唆した。

歯周病については、生活習慣にも関わる感染性の慢性疾患であり、これまでも長期の維持管理を評価してきたとして、「さまざまな病態に応じた維持管理をさらに充実させる必要がある」との考えを述べた。

高齢期に関する議論では、8020達成者が51.2%となる一方で、65歳以上の高齢者のう蝕の増加、特に根面う蝕の問題が増えていることを指摘。その上で、「歯周病などで、本来露出していない歯根面が露出してくることが多く、若年層のエナメル質う蝕とは異なる処置・管理が求められる。多剤服用の影響などから唾液分泌能が低下し、特に要介護となった場合にはそれが顕著となり、口腔機能の低下に大きく影響する」と意見を述べた。

70歳以上の高齢者については、歯科的有訴者率が増加しているものの、通院者率が急減している現状では、病院に歯科が少なく、通院の困難性が考えられることから、「歯科訪問診療のさらなる充実とともに、通院の介助やデイサービスの活用など、医療と介護の連携充実が必要」として、18年度診療報酬改定の際と同様に、高齢期における歯科医療提供体制の充実を要望した。

(医療タイムス)

 

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