Q.栄養ケア・ステーションについて教えてください。
2019-05-15
Q.
栄養ケア・ステーションについて教えてください。

薬局経営をしています。高齢化に伴い当薬局でも高齢者の患者さんが増え、薬剤師が薬剤を届けたり、当薬局の栄養士が局内の栄養補助食品の相談に加えて、高齢者の栄養相談を受けたりするようになってきました。栄養士を配置する薬局も増えてきましたが、栄養ケア・ステーションという認定制度があるそうですが、どのような内容ですか。


A.
管理栄養士・栄養士が栄養ケアを行う上での地域拠点です。

栄養ケア・ステーションは、日本栄養士会が認定を実施しており、その概要は「栄養ケア・ステーションは、栄養ケアを提供する地域密着型の拠点です。地域住民の方はもちろん、自治体、健康保険組合、民間企業、医療機関、薬局などを対象に、日々の栄養相談、特定保健指導、セミナー・研修会講師、調理教室の開催など、食に関する幅広いサービスを展開しています。皆さまの食の課題に、全国の管理栄養士・栄養士が対応します」(日本栄養士会ホームページより)とあります。2018年から認定制度がスタートしました。

栄養ケア・ステーションが果たす役割は、地域に密着した形で接することによって、そこで暮らす市民が「食」に関する相談を、専門家である栄養士に気軽にできるようになる地域をつくることです。きちんと食事を摂取するのは、健康を守る上で欠かせないことであり、患者さんが自分の住む地域で健康に暮らし続けられるという趣旨から考えると、地域包括ケアシステム構築の一環としても考えられるでしょう。

お尋ねの薬局でこうしたシステムを導入すれば、薬剤の服薬管理だけでなく、食事から見た患者さんの全身の様子も把握できることにつながるでしょう。それを情報提供していくことで、本人が受診する医療機関や介護保険受給者のケアマネジャーなどとの連携が深まります。患者さんとの良好な関係性ができれば、安定した薬局の処方せん確保にもつながるのではないでしょうか。さらに、栄養ケア・ステーションを運営することで、地域の病院や介護施設の管理栄養士とも連携がより深まり、薬局事業の拡大にもつながる可能性があると思います。

認定の要件には、日常の栄養相談だけでなく、「訪問栄養食事指導」「診療報酬・介護報酬にかかる栄養食事指導」などがあり、こうしたサービスが実施できる体制を整える必要があります。栄養ケア・ステーションには、管理栄養士1名以上の専任配置が必要ですが、「専任」は「専従」とは異なり、ステーション以外の仕事をしていても、責任者として申請することが可能だということです。なお、この認定制度は、日本栄養士会や都道府県が設置・運営する「ケア・ステーション」とは異なるものです。

詳しいことは、日本栄養士会または都道府県栄養士会などにお問い合わせください。日本栄養士会のホームページ(※)には、詳細な案内があります。

※公益社団法人日本栄養士会:https://www.dietitian.or.jp/about/concept/care/
※「栄養ケア・ステーション」は日本栄養士会の登録商標です。

(2019年5月度編集)
本掲載内容に関する一切の責任は日本経営グループの(株)日本経営エスディサポートに帰属します。尚、内容につきましては一般的な法律・税務上の取扱いを記載しており、具体的な対策の立案・実行は税理士・弁護士等の方々と十分ご検討の上、ご自身の責任においてご判断ください。

 

twitter

facebook

ページトップへ戻る