【NEWS】[調査・統計] 自殺死亡率、未成年は横ばい
政府白書
2018-07-10
政府は6月19日の閣議で、2018年版の自殺対策白書を決定した。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率は、17年は全体で16.8と8年連続で低下し、統計を取り始めた1978年以来最低を記録。一方、20歳未満は2.6と98年以降ほぼ横ばいで、20歳代や30歳代も40歳代以上よりピーク時からの減少率が低い。白書は「若い世代の自殺は深刻な状況」と指摘。政府は、若者が多く利用するインターネット交流サイト(SNS)での相談対応の強化などに取り組む方針だ。

17年の自殺者数は前年比576人減の2万1321人で、8年連続で減少。自殺死亡率も低下傾向だが、依然として他の先進国よりは高く、20歳未満は前年より0.2ポイント上がった。20歳未満の自殺の原因・動機は「学校問題」「健康問題」「家庭問題」の順で多かった。

白書は、SNSで自殺願望を投稿するなどした9人の遺体が神奈川県座間市で見つかった事件を受け、厚生労働省が3月の自殺対策強化月間に実施したSNSによる相談事業の結果分析も掲載。延べ1万129件の相談が寄せられ、相談者の年齢が分かった7469件のうち20歳未満が3192件(42.7%)、20歳代が2941件(39.4%)で、合わせて8割以上を占めた。

相談者の男女比は女性87.9%、男性12.1%だった。

白書は「若者を含め、SNS相談のニーズは確実に存在する」と指摘。厚労省は文部科学省と連携して18年度、SNSによる相談対応の指針や相談員の研修カリキュラムの作成などに取り組む。

(医療タイムス No.2357)

 

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