幅広いニーズに対応する地域住民のための急性期を追求
一般財団法人大原記念財団 大原綜合病院(福島県福島市)
2018-06-21
大原綜合病院の新たな視点
(1)法人内の病院を機能再編
(2)身近な急性期病院を追求
(3)地域とともにまちづくりを推進


2018年1月1日に新築移転した大原綜合病院。法人内の病院の機能分化と連携を進め、地域完結型医療、さらには“まちづくり”の中心となる病院づくりに取り組んでいる。

福島県福島市は県庁所在地でありながら市立病院のない全国的にも珍しい地方都市だ。大原綜合病院は、この市街地中心で126年にわたって、市立病院的な役割を果たしてきた。

2018年1月1日には病院の新築移転を行うとともに、法人内の病床機能の再編にも着手。従前大原綜合病院と大原医療センターの2病院ともに急性期機能を担ってきたが、前者に急性期機能を集約し、後者は回復期リハビリ病棟と地域包括ケア病棟に転換した。新しい大原綜合病院では基幹病院として救急医療と専門医療を強化。31診療科を揃え、地域に不足する小児科や産婦人科を充実させるなど、“身近な急性期病院”としての機能を追求している。

「地域医療構想を視野に入れた場合、当院のある県北区域で不足しているのは回復期と慢性期。2病院の機能分担と連携により、急性期から回復期、在宅支援までトータルで対応できる流れができました。地域の病院とも協調しながら地域完結型医療をつくっていきたい」と平子健理事長は説明する。病棟マネジメントを担う清野伊奈美総看護部長兼副院長は「急性期機能の集約で大原綜合病院の診療体制は強化されました。また両院の機能が明確になったことで、人員配置を含めて現場の仕事も進めやすくなりました」と話す。

新病院棟では、患者と健診受診者、職員の動線を分けることで安全性と機能性を担保したほか、個室数を3倍にするなど療養環境もグレードアップさせた。ただ、めざすのは地域の医療体制の充実にとどまらない。目標は「まちづくりの中心になる病院」だ。

「健康は地域住民共通のテーマであり、今後、人が集まる施設といえば病院です。そのため病院には“まちづくり”の視点が不可欠。現在は商店街などと連携しながら近隣に飲食店を誘致し、にぎわいのある“まちづくり”を進めているところです」と平子理事長は意欲を見せる。



●一般財団法人大原記念財団 大原綜合病院
住所:〒960-8611 福島県福島市上町6-1
病床数:353床(一般病棟7対1、NICU9床、HCU18床)


(フェーズ3 2018年4月号)

 

twitter

facebook

ページトップへ戻る