日本初の「足の総合病院」チームで患者中心の医療を行う
医療法人社団青泉会 下北沢病院(東京都世田谷区)
2018-05-24
下北沢病院の新たな視点
(1)日本初の「足の総合病院」の看板
(2)診療科の枠を越えたチームによる協働体制
(3)知名度アップのマーケティング戦略


日本初の総合的な足病治療を行う病院として再生した下北沢病院。時代とニーズを捉えた柔軟な経営体制のもと、日本でのポダイアトリー(足病学)の確立と普及を図っている。

リウマチ治療に特化した地域密着型のケアミックス病院として2010年にリニューアルオープンした下北沢病院が、「足の総合病院」という看板を新たに掲げたのは2016年6月。「新しいコンセプトで病院をつくるとなった時に、米国のポダイアトリーが思い浮かびました。老人内科では足を診ることに特化した足病医(ポダイアトリスト)に依頼し、自分の患者さんを診てもらっていました。足と歩行の状態を確認するためです。歩行ができないとQOLが下がり、フレイルなどの問題が起きます。高齢社会に直面している日本では『足病科』が必要になるし、インパクトも大きいと考えました」と久道勝也理事長は説明する。

診療科として足病科を立ち上げるのは難しいことから、「足病総合センター」として整形外科、血管外科、形成外科などの医師がチームで診療にあたる体制をつくった。「足のトラブルは何でも診る」が基本的な考え方だ。セラピストとも協働し、リハビリテーションにも力を入れる。さらに「糖尿病センター」「足病先端医療センター」も開設した。加藤隆之事務長は、「今までの病院は診療領域ありきでしたが、診療科の枠がないため患者中心、プライマリ・ケアの考え方が共有できているのが当院の強みです」と力を込める。

診療体制の大きな変化に伴い、組織としての一体化を図るため理念やビジョン、行動指針を新たに設け、職員に周知徹底を図った。また、地区医師会への働きかけなどによる病診連携の強化、メディアを活用した広報活動を展開することで病院の知名度もアップした。

「当初は経営面で苦慮しましたが臨床のクオリティが上がり、現段階でどこまでできるかといった見通しが立てられるようになりました。アジアでのポダイアトリーの普及啓発、業界や企業の垣根を越えてコンソーシアムを組み、足関連の研究や事業創造などに取り組んでいきます」(久道理事長)

●医療法人社団青泉会 下北沢病院
住所:〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-8-16
病床数:53床(一般病棟(10対1)31床、回復期リハビリテーション病棟22床)

(フェーズ3 2018年3月号)

 

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