【NEWS】[高齢者] 高齢者服薬、サプリ含め見直し
厚労省
2018-03-07
疾患を多く抱える高齢者に薬を次々と処方することで、かえって症状を悪化させる多剤服用の問題で、厚生労働省は2月21日、医師らに向けた適正使用の手引案を策定した。65歳以上の患者を対象に、入院や介護施設入所などさまざまな機会をとらえて健康サプリメントや漢方薬も含めた服薬状況の把握と処方の見直しに努め、問題の解消を図る必要があるとした。

高齢者は生活習慣病に加え、ふらつきや記憶障害、せん妄、抑うつといった老年症候群が重なって処方薬が増え、特に75歳以上は4人に1人が7種類以上を処方されている。複数の診療科にまたがれば処方薬の把握が難しいほか、多剤服用による症状の悪化に新たな薬で対処すると「処方カスケード」と呼ばれる負の連鎖に陥りかねない。

手引案では、処方見直しの手順を示した。まず病状や認知機能、生活環境、服薬とその好みなどを総合評価した上で、多剤服用の害がないかを確認する。重複処方で適正用量を超える服薬や処方意図がよく分からない薬などがあれば、減薬や中止、より安全な代替薬の検討を求めた。

老年症候群については、多剤服用が原因の可能性もあるとし、症状があれば処方内容のチェックを求めた。また、腎機能が低下した高齢者は薬の成分が体内に残りやすいため、少量の処方から始めるのが原則とした。

ただ、服薬中止で症状が悪化する恐れもあり、慎重な経過観察も必要と指摘。厚労省は患者側にも「自己判断で中止せず、必ず医師に相談してほしい」と呼び掛けている。

(医療タイムス No.2341)

 

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