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薬剤師の広がりと高度化をサポートする スマート薬歴GooCo

お客様の声 東北調剤薬局

薬歴は“書くもの”ではなく“使うもの”という発想で

宮城県仙台市にある東北調剤薬局。「どんな処方箋にも対応する」ことを信条に日々患者さんを迎え入れています。代表の井筒隆宏氏は経営のかたわら、薬剤師会の活動も行ってきました。そんな自店舗でも薬剤師会でもIT化を進める井筒さんに、GooCo導入の経緯を聞きました。

サラリーマンから薬局経営者へ転身

薬局経営者へ転身

仙台市太白区の幹線道路沿いにある東北調剤薬局。薬局の裏手の総合クリニックを中心に、多いときで月に100医療機関、直近では50~60医療機関の処方箋に対応しています。在籍している薬剤師は4名です。

そんな東北調剤薬局の代表取締役を務める井筒隆宏氏は、なんと元サラリーマン。薬科大学を卒業して大学病院で研修を受けた後、一般企業に就職しました。

しかしその後、調剤薬局へ転職。主に薬局の立ち上げを担うことに。

井筒さん「調剤薬局の立ち上げに関わることになったのは、大学病院での研修時代に知り合った人から誘われたのがきっかけです。肛門科、皮膚科、眼科、耳鼻科など、いろいろな専門クリニックの門前薬局立ち上げに携わりました。そのおかげで内科を中心に、その他の疾患であってもオールマイティに対応する力がつきました」

そして2019年現在まで行っている業務─東北調剤薬局の経営に就いたのは1998年のことでした。

井筒さん「人生おもしろいもので、何かしらの人との縁がきっかけ。製薬会社で働いていたときの上司との縁で、東北調剤薬局の経営を引き継ぐことになりました」

サラリーマン生活を10数年経て独立。無駄だったと思うことは一切なく、サラリーマン時代の経験が今に生きていると振り返ります。

東北調剤薬局の強みとなっているのが、一般的でない処方箋にも対応できる調剤技術の高さです。ごく微量の薬剤調整や粉砕など、工程数と時間を要する調剤でも快く処方箋を受け付けています。また、今取り組みを広めているのが在宅訪問です。

井筒さん「主たる処方箋発行元の医師は先進的で、通所リハビリ、介護支援、介護療養病床、有床クリニックまで幅広く手掛けており、私たちもそのすべてに関わっています。

また、子ども病院と連携し、小児重度身障者の在宅訪問も行っています。注射用蒸留水や経口栄養剤など、一回に持ち運ぶ薬剤量が多かったり準備が大変だったりします。時には、緊急訪問対応の依頼もあり、他の薬局で対応が難しいとのことで受け入れの相談が来ました」

地域に暮らす人々の健康・医療の担い手として、患者さんや関わるドクターのリクエストにできるだけ応えられるようにと設備投資に力を入れてきました。井筒社長が東北調剤薬局の経営を引き継いだ当初は、レセコン端末、分包機、電子天秤がすべて1台でしたが、調剤機器をできるだけ複数導入し、システムトラブルにも対処できるように備えています。

旧知の薬剤師からの評判を聞き、GooCo導入

薬剤師からの評判を聞き、GooCo導入

井筒さんは、薬局のIT化にも積極的に取り組んできました。10年前にはレセコンメーカーが開発した電子薬歴を導入しています。GooCoを導入したのは3年前のことです。

井筒さん「10年前に別のメーカーの電子薬歴を導入したときは、入力が手間で使い勝手が悪かったんです。ただ、 IT化を進めたいという気持ちは常にありましたから、日薬学術大会に出展している医療機器を見ながら情報収集はしていました。 GooCoを知ったのもそのときです。

実際に GooCoを使っていた薬剤師からも『使いやすい』という話を聞いたので、導入を決めました。そして実際に使ってみて、薬剤名をクリックすれば薬情を参照できるのは便利だと感じています。ハイリスク薬の副作用や新しい処方があるかどうか、画面上で確認できるのも助かっていますね」

そうした便利な薬歴であるGooCoを運用するにあたり、井筒さんが意識していることは-。

井筒さん「最も重要なのは “表紙”だと思っています。薬歴の表紙が大事なのは、一包化の指示など、重要なことがそこに書かれているから。

電子薬歴も同じなんです。印刷したときの表紙の情報が重要になってきます。厚生労働省の個別指導でも、薬歴はまず表紙を中心にチェックします。私も薬剤師会の活動で個別指導に立ち会ってきましたが、薬歴の表紙を見れば、その薬局が適切に業務を遂行しているかどうか、おおよその判断がつくんですよ」

では、具体的に表紙に書いておかなければならないこととはなんなのでしょうか。

井筒さん「私がポイントとして見るのは、臨時処方、処方変更、処方削除の書き方です。処方変更の際は、ただ『処方変更あり』と書くだけでなく、どういう経緯で変更になっているのか書いておかなければいけません。処方削除の際もその理由、たとえば副作用のためなのか、検査値が改善して薬を飲む必要がなくなったのかを書く必要があります」

患者情報を管理し、服薬指導の質やコミュニケーションを向上させるツールであり、診療報酬の算定根拠ともなる薬歴。そのどちらにもしっかりと対応しつつ、薬剤師の業務負荷を軽減する役割を、GooCoが担ってくれているのだと井筒さんは語ります。

“使う”薬歴にするために必要なことは?

薬歴を“書く”ものから“使う”ものにしたいと話す井筒さん。そのためには、患者とのコミュニケーションをどう円滑に進めるのかもポイントです。患者さんの置かれた状況をうまく引き出し、服用の改善につながったケースもありました。

井筒さん「昔、1日1回朝食後に降圧剤を飲んでいる患者さんから、血圧がなかなか落ち着かないと相談を受けたことがあって。1日の生活パターンを尋ねたら『朝 4時に起きて畑仕事しています』と。さらに朝ごはんの時間は 10時で、薬を飲むのは 11時だというわけです。

一番血圧が上がるときに薬を飲めていなかったんですね。飲み方の変更を指示しました。毎回処方が同じで薬歴に書くことがない、なんて言われることも多いですが、そうなったときには患者情報を取ってこようということですね」

日々、こうした患者情報をGooCoに記録していますが、一方、東北調剤薬局では紙の薬歴もまだ薬局内に保管してあります。

井筒さん「古い情報は紙薬歴で確認することもあります。保管している紙薬歴は、スキャナーして GooCoに取り込もうという話も出ていますが、どこまでやろうかとみんなで話し合っているところです」

このようにGooCoを業務に取り込み、使いこなしている井筒さん。ユーザーとして、製品のアップデートについてのリクエストもあるそうです。

井筒さん 「今はレセコンで先に処方箋を受け付けて、 GooCoで一包化の指示などを確認するフローです。

しかし、それでは確認に手間がかかるので、 GooCoにより二次元バーコードで処方箋を読み取って、今日の処方、処方鑑査、調剤上の注意を確認できるようになったらもっと便利だなと。 GooCoからレセコンに処方内容を戻せるようなしくみができるといいですね」

こうした要望は散見されており、グッドサイクルシステムでもまたその需要に応えようと動いています。たとえば2016年に発売したGooCoと一体型で運用ができる調剤レセコン「サキレセ!」というプロダクトでは、先確認/後会計運用をサポートするシステム設計でできており、さらなる利便性の向上に向けてアップデートの計画を立てているのです。

薬局が患者や病院の需要により応じたいと考えているように、グッドサイクルシステムもまた、薬局の需要に伴走しようと努力しています。

薬剤師会から災害ボランティアまでフットワーク軽く

薬局の待合いスペース

井筒さんは薬剤師としてのスキルを生かし、薬剤師会や被災地でのボランティア活動を精力的にこなしてきました。支援にあたってきた被災地は新潟中越地震以来、数多くあります。そういった行動は「院内だけが薬剤師のフィールドではない」という考えからで、井筒さん自身のライフワークにもなっています。

井筒さん「薬剤師法第一条には『薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする』と書かれています。その通り、薬剤師の仕事は調剤だけではありません。トイレ消毒だって、OTC薬の仕分けにだって対応する。院内にいるより外に出てった方が薬剤師の仕事はおもしろいと思います」

一方で、井筒さんは宮城県薬剤師会では副会長歴任の後、現在は相談役を務めるほか、日本薬剤師会の医療保険委員としても活動。薬剤師会では保険診療の監査にあたる個別指導や共同指導に関わり、業界全体のボトムアップに尽力してきました。そこで最後に、業界の今後の展望についての考えを井筒社長に聞いてみました。

井筒さん「薬局の業界は特殊で、厚労省が描くロードマップから離れると保険調剤は成り立ちません。今、薬局は全国に 5万8,000軒ほどあると言われています。それを今後2万6,000軒まで減らす計画も持ち上がっています。

淘汰が進む中で生き残るには、在宅訪問が求められます。また、地域のかかりつけ薬局としての機能が求められるのです。

かかりつけ薬局をやるなら、薬局 1店舗あたり 4人は薬剤師が必要だと考えています。私の薬局でも、最近かかりつけ薬剤師が対応しているのですが、患者さん1人の相談に 1時間くらいかかっています。

その状況を見るに、ひとりはカウンセリング対応し、別の薬剤師が調剤・窓口業務をするといったような形が理想ではないかと思っています。もちろん、並行して ITで業務の効率化を進めることも重要です」

薬局経営者として、薬剤師として、できる限り長く現場に立ちたい─そんな井筒さんの想いを、今後もグッドサイクルシステムはサポートしていきます

井筒 隆宏(いづつ たかひろ)
東北調剤薬局の代表取締役。薬科大学を卒業して大学病院で研修を受けた後、一般企業に就職したという元サラリーマン。現在は薬局経営のかたわら、薬剤師会や被災地でのボランティア活動を精力的に行っている。
東北調剤薬局
宮城県仙台市の幹線道路沿いにある東北調剤薬局。薬局の裏手の総合クリニックを中心に、多いときで月に100医療機関、直近では50~60医療機関の処方箋に対応しています。在籍している薬剤師は4名。

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