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地域医療連携システムへの応用 電子お薬手帳の可能性はここにあると思っています。 2

アイ調剤薬局

(神奈川県横浜市金沢区泥亀)
1996年開局。2006年から株式会社結喜(本社:横浜市)が経営。同社は都内でも5店舗調剤薬局を展開している。アイ調剤薬局の応需処方箋枚数は月約1600枚で5割以上が精神神経科。薬剤師5人(うち社員1人、パート4人)。2014年4月から電子お薬手帳〈pharumo〉を導入し、アドヒアランス向上に取り組んでいる。


 一方、日々の服薬指導に当たっては、紙のお薬手帳の持参率が低いのがずっと悩みの種だったとか。

 

「そんな折、目にとまったのが電子お薬手帳<pharumo>でした。40代以下ですとほとんどの方がスマートフォンを持っていますし、アプリを入れればすぐ使える点は魅力。<GooCo>の薬歴から自動的に<pharumo>お薬の情報が入るし、メッセージも送受信できますから、数あるお薬手帳の中でも、利便性は抜群です。今年4月、さっそく導入しました。iOSに加え9月にAndroid版がリリースされてからは20代30代のユーザーが一気に増え、現在ユーザー数は37人。患者さんの評判はかなりいいと感じています」と成井先生。

 

 服薬している薬について調べられる機能もあるため、セルフメディケーションの面からも有効だといいます。また、アドヒアランス向上のため、イラストなどを多用した服薬指導コンテンツを自作し、<GooCo>に登載して<pharumo>でも閲覧できるようにしています。

 

 成井先生は、初めての患者には<pharumo>で「どんなことでもいいですから聞いてくださいね」といった内容のメッセージを必ず送り、コミュニケーションを深めるきっかけにしているとのこと。

 

 電子お薬手帳の可能性について、成井先生はどうお考えでしょうか。

 

「地域医療連携システムへの応用ですね。電子お薬手帳の可能性はここにあると思っています。<pharumo>があれば、救急時も安心、入院しても安心、地域に戻って在宅でも安心、といえるようなみんなで利用できる情報インフラになるような電子薬歴のカルテシステムの構築を考えています。実は金沢区の高齢化率は今年1月発表の数値を見ても24.9%と高く、在宅を含めた地域医療の充実は待ったなしの課題です。<pharumo>を提供するグッドサイクルシステムが<神奈川マイカルテ>の認証事業者になったこともあり、行政や関係団体、大学などを巻き込みやすくなったと思います」と成井先生。

 

 電子お薬手帳は、アドヒアランス向上ツールにとどまらず、地域におけるこれからの医療連携を担う情報基盤になっていくことが期待されているといえそうです。

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