Communication/コミュニケーション

薬剤師力向上特集

薬剤疫学への誘い~エクセル統計を用いた分析 2

静野 潤(しずの じゅん)

株式会社社会情報サービス執行役員。ソフトウエア製品ビジネスユニット総括として、統計解析ソフト「エクセル統計」、アンケート集計ソフト「秀吉」の制作販売及びマーケティングリサーチに従事。


統計分析で実際にできることとは 静野 潤先生

 

 データを解析するときに最も手間がかかるのは、統計解析にかけられるようにデータを準備するところで、全体の作業の9割くらいがその作業になります。統計ソフトを使って統計処理をすること自体は、あっという間に終わってしまいます。

 

 エクセルにはピボットテーブルという機能がありまして、これはビジネス的にデータを分析するための集計機能といえます。このピボットテーブルを使うと、たとえば患者さんごとや、薬剤師さんごとなど、さまざまな視点で集計をすることが可能になります。ほかにもたとえば薬歴管理のデータベースに入っている情報と何らかのアンケートのデータを結合することも、エクセルを使うとできるようになります。統計で使う数値を求めるときは、統計関数と呼ばれる機能もありますし、分析ツールといって簡単な統計グラフを書いたり、実験のデータを分析するようなごく初歩的な機能もエクセルの中に入っています。

 

 一方でエクセルのみの場合、集計したり、その結果を選定したりすることをバラバラにやらなければいけないのですが、統計ソフトを使えばこういったことをひとまとめに簡単にできてしまいます。ロジスティック回帰分析や多変量解析もエクセルのみではできないため、統計ソフトが必要になります。


<むすび>
 統計ソフトには、SASやSPSS、Rなど様々なものがありますが、エクセルのアドインソフトである「エクセル統計」は、安価な上にさまざまな機能が使える非常に優秀なソフトといえます。

 

 静野先生からご紹介いただいたように、慣れ親しんだエクセルででき、新たなソフトの操作方法を一から覚える必要はないため、実用的な統計手法を誰でも駆使することが可能になっています。学会などではこのような統計分析を用いなければ、証拠(エビデンス)として採用されにくく、薬剤師の情報発信力の強化につながりにくいのが現状です。薬局での調査や学会発表に“有意差”を出せるように、統計分析の手法を身につけることを強くおすすめします。(杉森)

 

(※この記事は、2013年10月12日に開かれた「第7回 薬剤師力向上セミナー」(弊社主催)の内容を要約したものです。)

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