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レポート/医薬情報戦略室から

電子薬歴システムに載せた指導箋が、ドロップアウトの改善に寄与することが分かりました 2

加藤 久幸(かとう ひさゆき)

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社顧客支援推進本部 マネージャー。薬剤師。


 試行錯誤を重ねた末、2011年3月から12年2月の1年間で、患者さんの年間調剤数と来院回数で30%以上の増加が確認できました。つまり、これまで65%ドロップアウトしていたCOPDの患者さんのうち、30%以上が脱落せずに治療を継続しているということなのです。

 

 これは、製薬会社がほとんど手を打ってこなかった領域での試みといってよいでしょう。患者さんに薬を渡す薬剤師が、電子薬歴システムに載せた分かりやすい指導箋で、漏れなく的確な服薬指導を行えば、アドヒアランスの向上が図れ、事態は改善するはず、というわれわれの仮説が実証されたといえます。

 

 しかし、目指すゴールはまだまだ先です。というのはCOPDの死亡者数は減っていないからです。平均処方年齢は70歳を超えています。治療効果が期待できる40代50代を対象に、どうやってCOPDの疾患啓発や受診勧奨を行い、早期発見早期治療、アドヒアランスの向上を推進していくか、これらは大きな課題です。薬剤師による一言二言の問いかけで潜在している患者さんを発掘できる可能性も高いと思います。

 

 われわれ製薬会社は、COPDに限らず、患者さんへの治療貢献のためにも、薬局・薬剤師の機能強化に向けた支援に取り組んでいかなければならないと考えています。

 

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