Overview/企業情報

社名の由来と企業活動

電子薬歴による<善循環>創造企業
グッドサイクルシステム

 グッドサイクルシステムの社名は、「エントロピー(ドイツ語:Entropie)」の概念を基に、そのアナロジーから名付けました。エントロピーは、1865年にドイツの物理学者クラウジウスが熱力学の論文で発表した概念です。その第一法則は「エネルギー保存の法則」と、第二法則は「エントロピー増大の法則」と呼ばれています。

 熱力学的には、エントロピーは「エネルギーが自然に流れる向き」を発し、それは一方通行、つまり不可逆的であるとされています。統計力学の立場では、エントロピーとは「乱雑さを与えるもの」であり、それが増大するように不可逆変化が起こるのです。

 例えば、灯油をストーブで燃やすと熱が出ますが、熱は拡散し、暖められた空気は周囲の温度差に吸収されて均一化してしまい、当然ながらその熱を集めて他の形態のエネルギーをつくることは困難です。ここでは、灯油が「低エントロピー」の状態であり、熱となり拡散した状態が「高エントロピー」と例えることができます。

 このエントロピーの概念は、自然科学や統計学、情報理論や経済学など、幅広い分野で導入・応用されています。例えば「生命」とは低エントロピーの物質を取り入れて、高エントロピーの廃熱や廃物を対外に廃棄する循環機構を持った定常開放系といえます。人間にとっての高エントロピー物質である排泄物も、外部の定常開放系を構成する土壌微生物にとっては、低エントロピー資源として有用です。食物連鎖のように、一つの定常開放系=生命は、それ自体で自立できるわけではなく、多様な定常開放系との入れ子構造にあるとみなすことができます。

 しかし、時間の経過により「老化」と呼ばれる状態になると、定常開放系の循環は次第にエントロピーを捨て去ることができなくなっていきます。循環が完全に止まり系内がエントロピーで満ちた状態=その系の「死」を迎える前に、ある特定の系自体をそっくり更新するために、系内に低エントロピーの複製をつくり出します。つまり増殖による世代交代です。これも生命系を維持するための一つの循環といえます。

 私たちはこの薬歴システムの会社を起業する際、「患者のカルテを継続的に管理すること=会社にも継続性が求められること」を考えていく中で、企業活動が、このエントロピー的な「生命」と共通性があるのではないかと気付きました。

 どうしたら企業が「死」(エントロピーが増大した状態)に至らないようにできるか、企業活動が顧客や社員に支持され永続的であるためにはどうしたらよいか、この答えが「循環」にあるのではないかと仮説を立てたのです。

 企業を構成する主要素として、<ヒト>と<モノ>があります。「エントロピー増大の法則」の通り、<ヒト>は老化し、<モノ>は陳腐化していくため、何もしなければやがて死を迎えてしまいます。生命には高エントロピー物質を廃棄する循環と、世代交代という循環があります。企業という生命系にとって「良い循環」とは、<ヒト>の観点では、適材適所の人材配置とそのための人材育成、本人の成長や世代交代を前提としたバランスの良い年齢分布によりノウハウを継承していくことなどが、<モノ>の観点では、時代のニーズに合わせたブラッシュアップや商品寿命を見越した新商品開発や主力商品の世代交代などが考えられます。

 この「良い循環」は、単一の<ヒト>や<モノ>では実現できません。そこには、必ず多様性が必要となります。多様性は循環を助けるだけでなく、環境の変化に適合していくための重要なキーでもあります。

 循環性、多様性と並んでもう一つ重要な要素に、それらを定義しまとめていくための社会性があります。社会性とは、会社のアイデンティティーを基に<ヒト>や<モノ>などを有機的に組織し、会社を一つの共同主体的生命たらしめるものです。社会性があるからこそ、そこに意志という名の芯が通り、チームとしての共同作業が機能するのです。

 会社という生命系にとっての低エントロピーのエネルギー源は<カネ>や<情報>、そして<ヒト>です。<ヒト>や<モノ>などの「良い循環」を実現するために、それらエネルギー源をどのように取り入れ生かしていくのか。その探求の継続こそが会社という生命系の継続性につながり、また顧客、社員とその家族、株主にとっての継続的な価値につながるものと考え、日々企業活動を行っています。

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